【歯学部受験応援コンテンツ】現役の口腔歯科医師が教える。歯学部受験の対策Part2「歯科医師に求められる資質とは」
<part2>歯学部受験の為の対策(面接・願書・歯科医師に求められる資質)をお伝え致します。
■はじめに
歯学部・歯科大学を受験するためには、筆記試験だけでなく、面接試験の対策も必要です。
歯科医師は、病気やケガで辛い思いをしている人の治療をするのが仕事です。辛い気持ちに寄り添った医療を提供することは、以前から求められていました。ところが、近年の患者の権利に関する意識の向上は、よりいっそう、歯科医師に患者の気持ちをくんだ医療を行なうことを求めるようになりました。
また、日本社会の少子高齢化の影響は、歯科医院を受診する患者にも現れており、基礎疾患を持つ患者が増えつつあります。
こうした社会的背景から、歯科医師に求められる資質も変化しつつあります。
*基礎疾患とはある病気や症状の原因となる病気。例えば、高血圧症・高脂血症・糖尿病は基礎疾患になりうる病気といえます。
■歯科医師に求められる資質
○歯だけを診る歯科医師は時代遅れ
以前は「歯科医師は歯を診るけれども、体を診ない」と言われていた時代がありました。歯科”医師”といわれる一方、その本質は”歯医者”でしかなかったことを表した言葉だと筆者は考えます。
歯科医療は、基本的に外科医療ですので、歯科外来では、麻酔が必要となる侵襲性の高い治療がよく行なわれます。
基礎疾患を持つ患者を診察する機会が増えるにつれ、歯科医師は、受診した患者が持っている基礎疾患についても知悉(ちしつ)していることが求められるようになりました。
○人を診る歯科医師へ
これは歯科医師だけでなく、医師にも言えることなのですが、単に病気を治していればいいのではなく、患者の背景を含めて病気と向き合わうこと、つまり病気ではなく、人を診ることが求められる時代になりました。
■入学願書
願書は、志望する大学に問い合わせてあらかじめ取り寄せておく必要があります。
願書だけでなく、紹介パンフレットがあれば、その大学の歴史や特徴、重点を置いている研究テーマ等を知ることが出来るかもしれません。また、インターネットでその大学を調べておくこともいいでしょう。
こうした事前情報は、後述する面接試験を受ける上で重要な参考資料となります。
■歯学部面接について
面接試験では、面接を行なう大学側は、筆記試験だけではわからない受験者の人物像や、考え方を、いろいろな質問から知ろうとします。
受験者は、どうしてこの大学を志望したのかという動機だけでなく、なぜ歯科医師になりたいのか、どのような歯科医師になりたいかなど、現在から将来を見据えた答えを準備しておく方がいいでしょう。
また、将来の歯科医療についての予測についても聞かれるかもしれません。少子高齢化により基礎疾患のある患者が増加することや、う蝕の減少、シートベルトの義務化や自転車ヘルメットの普及による交通外傷の減少などに触れてもいいかもしれませんね。
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