歯学部1年生の勉強法|基礎科目・定期試験と進級の準備
結論
歯学部1年生は、履修と評価の条件を確認し、授業後の短い復習を習慣にすることが出発点です。高校の生物・化学に戻る学習と、大学の課題・定期試験対策を組み合わせ、分からない内容を積み残さない仕組みをつくりましょう。
この記事の要点
- 入学直後に、必修科目・出席・提出物・試験の配点・再試験の扱いを履修要項とシラバスで確認する。
- 授業後は「資料を閉じて重要語句を説明→基本問題」の短い復習を習慣にする。
- 生物・化学の不足は、授業で止まった箇所に必要な高校単元だけへ戻る。
- 実験・レポートと定期試験を、同じ週間計画で管理する。
本記事は、歯科医師の養成を目的とする6年制の歯学課程に在籍する方(入学予定者を含む)向けの学習ガイドです。履修時期、試験、進級・卒業要件は大学と入学年度で異なるため、所属大学の最新案内を優先してください。学習手順・比較表・週間計画は本記事の提案であり、全国共通の必須手順ではありません。
1年生の学習で優先したいこと
科目の配置、共用試験の受験時期、臨床実習の開始時期は大学と入学年度で異なります。所属大学の履修要項・シラバスで確認してください。
時間割と一緒に進級条件を確認する
入学直後は必修科目、出席、提出物、試験の配点、再試験の扱いを履修要項とシラバスで確認します。歯学部という名称が同じでも、専門科目を学ぶ時期や進級の条件は共通ではありません。先輩の経験談を参考にするときも、今年度の自分の資料を基準にしてください。
| 確認項目 | 主な確認先 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| 必修科目・単位 | 履修要項 | 落とすと進級に影響する科目、再履修の扱い |
| 出席 | シラバス・履修要項 | 出席が評価や受験資格に関わる条件 |
| 提出物・レポート | シラバス・授業内の指示 | 期限、形式、引用や共同作業のルール |
| 定期試験・小テスト | シラバス | 配点、範囲、評価方法 |
| 再試験 | 履修要項・学内掲示 | 受験条件、日程、成績の扱い |
大学・入学年度によって条件は異なります。先輩の経験談ではなく、今年度の自分の資料を基準にしてください。
授業後は重要語句を説明してから問題を解く
ノートや資料を読み直した後、いったん閉じて重要語句を三つ説明してみます。説明できなかった部分だけ資料へ戻り、基本問題を解いてください。きれいなノートを完成させることを優先すると、理解を確かめる時間が不足しやすくなります。
時間は目安です。授業数や実験の有無に合わせて調整してください。
基礎の不足は授業で止まった箇所から戻る
化学や生物が難しいときは、高校内容を全範囲やり直す前に、今の授業で何が分からないかを確認します。単位換算で止まるのか、細胞の用語が分からないのかで必要な教材は変わります。大学の学習支援やリメディアルを利用することも選択肢です。
例えば濃度の式を使えないなら、物質量と体積の意味を確認してから基本計算へ戻ります。用語の説明と計算を別々に確かめると、復習する場所が明確になります。高校の問題が解けたら、最後に大学の元の課題へ戻り、つながったか確認しましょう。
高校範囲の補強と大学の授業をつなげたい場合は、リメディアルコースも選択肢です。
実験・レポートと試験勉強を同じ計画で管理する
実験がある週は、予習、実施、結果整理、考察の時間を分けます。観察した事実と、その理由についての考察を混同しないことが大切です。引用や共同作業の扱いは授業の指示を守り、友人の文章をそのまま自分の提出物にしないでください。
定期試験は現年度の授業範囲を確認し、利用が認められた過去問で形式を把握します。正答だけ覚えるのではなく、誤った選択肢のどこが違うかまで説明しましょう。試験後は点数だけでなく、未理解と準備不足を分けて次の学習へ反映します。
小テストや定期試験で同じ単元の失点が続く場合は、試験直前を待たずに相談しましょう。CESの進級・卒業試験対策コースでは、大学の授業範囲と評価方法に合わせて復習計画を立てます。
つまずきに合わせた対策の比較
今の困りごとに近い行を選び、「確認する点」から試してください。複数に当てはまる場合は、提出期限や試験日が近いものから取り組みます。
| 困りごと | 確認する点 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 読めば分かるが解けない | 資料なしで説明できるか | 基本問題を一問解く |
| 課題が間に合わない | 提出期限と所要時間 | 予習・作成・見直しを予定化 |
| 生物・化学で止まる | 前提の用語と単位 | 必要な高校単元へ戻る |
一週間の学習計画例
| 時期 | 取り組み | できたかの確認 |
|---|---|---|
| 月曜 | 今週の提出物と苦手単元を確認する。 | 提出期限を一覧にできた |
| 平日 | 授業ごとに重要語句の説明と基本問題を一つ行う。 | 授業ごとに重要語句を説明できた |
| 実験前後 | 指定の予習と結果整理を別枠にする。 | 予習・実施・結果整理を分けて記録できた |
| 週末 | 誤答を解き直し、翌週質問する内容をまとめる。 | 誤答を解き直し、質問を三つ以内にまとめた |
授業・実習・体調に合わせて量を調整し、説明できた内容と解き直せた問題から翌週の課題を決めましょう。
架空の学習相談例
説明用の架空例
学生:授業資料は何度も読んでいますが、小テストで点が取れません。
講師:資料を閉じて、この言葉を説明してみましょう。
学生:図の名称は覚えましたが、場所を言うと混乱します。
講師:では図の向きを確認して、位置関係を説明する復習へ変えましょう。
実在する受講者・講師の会話や体験談ではなく、成績や合格を保証するものでもありません。
まとめ|今の課題から次の一歩を決める
1年生の進級対策は、学内の条件を把握し、基礎と学習習慣を整えることから始まります。まず今週の提出期限と、復習する単元を一つ決めましょう。取り組んでいるのに同じ箇所で止まるなら、方法や前提知識を見直す時期です。
1年生の学習でよくある質問
Q1.1年生から国試対策を始めるべきですか?
まず履修中の授業と基礎の理解を優先します。関連問題を確認する使い方はありますが、未習分野を急ぐ必要はありません。
Q2.過去問だけで定期試験に対応できますか?
現年度の範囲と評価方法の確認が必要です。過去問を利用できる場合も、設問の根拠と授業内容を照合してください。
Q3.ノートは作り直した方がよいですか?
必須ではありません。配布資料への書き込みで済む部分は省力化し、説明や解き直しの時間を確保しましょう。
Q4.生物が苦手なら何から戻りますか?
授業で止まった用語の前提から確認します。細胞、タンパク質など、必要な基礎単元を教員や講師と絞りましょう。
Q5.再試験が決まってから相談すべきですか?
小テストの誤りが続く、課題が積み残る段階でも相談できます。試験直前を待たず、教材と解答を持参してください。
理解度確認テスト10問
記事の要点を確認するセルフチェックです。大学の試験問題や、公式の評価・合格判定ではありません。答えを考えてから、解答と解説を開いて確認してください。
- 最初に確認する学内資料は?
解答・解説を開く
解答:履修要項とシラバス。
解説:評価方法と進級条件を把握します。
- 試験日と同時に管理するものは?
解答・解説を開く
解答:提出期限や出席条件。
解説:試験以外の評価条件もあります。
- 資料の読み直し後にすることは?
解答・解説を開く
解答:閉じて説明し、問題を解く。
解説:自分で取り出せる知識かを確認します。
- 図の暗記で確かめる点は?
解答・解説を開く
解答:向きと位置関係。
解説:名称の記憶だけでは図を読み違えることがあります。
- 高校内容へ戻る範囲は?
解答・解説を開く
解答:授業に必要な単元。
解説:現在のつまずきから範囲を絞ります。
- 基礎問題を解いた後は?
解答・解説を開く
解答:大学の元の課題へ戻る。
解説:授業内容への接続を確認するためです。
- 実験レポートで区別するものは?
解答・解説を開く
解答:結果と考察。
解説:観察した事実と理由の検討を分けます。
- 過去問を使う条件は?
解答・解説を開く
解答:大学の利用ルールを確認する。
解説:認められた教材として適切に活用します。
- 誤答選択肢はどう復習する?
解答・解説を開く
解答:どの部分が違うか説明する。
解説:正答番号だけの記憶を避けます。
- 試験後に点数以外で確認することは?
解答・解説を開く
解答:未理解と準備不足の原因。
解説:次回の対策を具体化できます。
学年ごとの課題を、マンツーマンで整理しませんか
CES歯科医師国試予備校は、講師1人・生徒1人の完全マンツーマン指導です。福岡での通学と全国からのオンライン受講に対応し、大学の授業・定期試験・共用試験・国家試験まで、今の課題に合わせて学習計画を立てます。相談の際は、所属大学、学年、試験範囲、間違えた問題や途中式をお知らせください。
電話受付:月〜土 8:30〜22:00/日・祝 10:00〜18:00
関連ページ|学年別・目的別に読む
執筆・編集:CES歯科医師国試予備校 講師チーム
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医療系国家試験・医歯薬系大学の学習指導に30年以上携わり、学年ごとのつまずきに合わせた個別指導を統括。
最終更新日:2026年10月30日