歯科医師国家試験に合格する!【2025年度】最新の準備戦略と心得完全マニュアル!
歯科医師国家試験について、歯科医師免許取得のために必須の試験であることは皆さんご存知のことでしょう。試験も近づいてきましたので、今回は歯科医師国試にまつわる注意点等についてまとめていきます。
歯科医師国試の概略
研修施設のマッチングを行った後、知識以外の歯科医師適正を公的にテストする臨床実地試験や六年次OSCEを経て、歯学部歯学科を卒業して初めて受験資格を得ることができりようになります。試験日は1月末週~2月初週の土日二日になることが多く、医療系国家試験の初陣を飾ります。
出題形式は5択から択1~Xを行う選択問題です。
出題内容には医学や歯学に関する知識問題や実臨床を想定した診断や材料選択などがあります。
知識問題について、薬理の範囲は薬剤師国家試験や医師国家試験の過去問を参照していることがあったり、歯学部ではあまり教えられていないが医学部では常識のように扱われている知識が出題されることがあったりと、歯学から少し離れた医療知識もしっかり出題されるため、大学の講義を受ける際や試験対策時は歯学と離れているからと蔑ろにしないようにしましょう。
出題意図としてはおそらく、医療技術の発展やケア形態変化から今後分業を主としたチーム医療の重要性はどんどん高まっていくが、多職種の基礎的知識について理解できないと会話が成立せず話にならなくなってしまうから勉強してほしいということでしょう。
臨床問題について、プロトコルに従えば解けるような問題よりも、大学での実習で行った内容などが多く出題されるようになってきている(もちろん教科書的な問題の方が多数派ですが)印象があります。
嘔吐反射の強い患者さんの印象採得を行う際の対応や歯周病の診断基準、縫合糸の選択基準など、実習を通してしっかり学べていますでしょうか。
評価方法は必修問題、総論、各論の3パートに分けて評価され、全てにおいて合格基準を満たして初めて国家試験合格となります。問題はA~Dの4パート(計360問)あり、半日で1パート(90問)行われます。
問題の構成は大きく変わらず、必修問題は各パートの頭20問、計80問あります。必修問題の合格ラインは80%以上の正答率であり、唯一絶対評価が行われる項目です。
必修問題は各分野の基礎知識問題から構成されることが多く、各分野を対策すれば自ずとできるようになると誤解されがちですが、分野対策時には使用頻度の低い知識を問われることが多く、対策なしでは時間をとられる元となるため必修対策は必ず行いましょう。
必修問題以外の問題には一般問題と臨床問題が存在し、臨床問題は1問3点の配点となっています。総論と各論は上記二種類の問題が振り分けられており、受験者の上位60%程度が合格となる相対評価がとられています。
模試を受けて自己採点をする際は臨床問題、一般問題と分けた集計もしてみましょう。成績表返却時は総論と各論の正答率を確認し、弱かった具体的な分野を確認する必要がありますが、自己採点時に総論と各論を振り分けることは時間の無駄なのでやめてください。成績表の見方については別記事で解説を行っておりますので、ご参照ください。
成績表正答率が著しく低かった問題などについては合格者数調整のために削除問題となり、採点から除外されることがありますが、実際は自信をもって回答できない問題でも雰囲気で選べるようになっている作問も多く、正答率が上振れすることがあるため、削除問題には期待しないようにしましょう。
国家試験に惜しくも合格できなかった場合は再マッチングを行うことになりますが、CBTの際とは異なり、臨床実地試験や6年生OSCEを再受験する必要はありません。
4〜2週間前にすること
試験会場が発表され次第、試験会場の確認及びホテルの予約、試験のスケジュール確認など、こまごまとした事項を終わらせましょう。1か月前は直前ではありませんが記憶定着の追い上げ期であり、体調管理が響く時期になりますので、ここから本番まで生活習慣をしっかり整えるようにしましょう。
勉強に関して、過去問集解題や模試やり直しの際に間違いノートは作成していると思いますが、間違いノートの内容は頭に入れなければ意味がありませんので、暗記の作業を行っていない方は行ってください。他には今まで行ってきたこと(過去問集の周回など)がしっかり終わるように尽力しましょう。
また、これはスマホに耐性がある方のみにお勧めするのですが、Xアカウントなどでは予想問題作成、重要ポイントまとめノートの無料配布が行われていることが多くあり、昔に勉強したけど忘れてしまった知識や世間的(つまり大多数の人)に重要だと思われている知識(つまり試験でみんなが点を取れてしまう分野)の復習を手軽に行うことができるため、トイレ中や寝る前のちょっとした時間、食事後にひと息ついている時間などに検索してみましょう。
人によって利点となるか欠点となるかは分かれますが、国試後にみんなの出来栄えもふんわり情報が流れてくるようになります。
1週間前にすること
この期間は本番に向けて解題ペースなど手を慣らす期間、全体の総復習を行う期間になります。本番は緊張してついゆっくり問題を読んでしまいがちになるため、速い解題ペースで調整されるよう、1~3年前分の過去問を頭からタイムアタック式で解きましょう。
過去問セットの解題は本番通りのスケジュールで行ってもいいですが、解ける問題数を増やすことも大切ですので、朝9時から問題を解き始めるとして昼前にA終了、昼食後に解き始めて15時頃にB終了、夕飯前にC終了、夕食後に解き始めて22時頃にD終了というスケジュールを頑張れる方には推奨します。
予定に余裕が生まれた際は実践やAnswerで間違えた問題を(既に何周も周回していることとは思いますが)ざっと一目みて復習しましょう。
前日に注意すること
翌日及び二日目の動きを確認し、睡眠時間は確保するようにしましょう。試験は朝始まりですが、体の覚醒や朝食のグルコースが頭にいきわたるには時間が必要になりますので、できるだけ早起きをすることが推奨されます。
とはいえ、記憶の定着は睡眠時に行われるため、就寝前の勉強も大切です。当日の準備が終わった後は、間違いノート一周、テキスト類一周、過去問集の間違い問題一周を行いましょう。
早起きをした分おなかの減りも早くなるため、水と手の汚れないお菓子などは忘れないようにしましょう。鉛筆と消しゴムは多めに準備し、鉛筆がやや尖った状態であることを確認しましょう。
国試当日の心構え
できるだけ早起きをしてごはんを食べ、朝日を浴びましょう。交通機関の遅延等も考えられますので、会場には早めに入るようにしましょう。
会場には様々な予備校の講師が激励に集まっており、ヤマ張りも行われているため少し耳をそば立てながら通過しましょう。個人単位での勉強については当日にもなればほとんど大きな変化はないため、気休めとは思いつつも、間違いノート(暗記用ノート)など用意したものを休み時間等に読みましょう。
試験前は教室に緊張感が走り、あまり話せる雰囲気ではありませんが、試験直後は案外解放感から賑やかになっており、ここでも友人と情報交換が可能です。机はとても狭くなっていることが多いです。隣と距離を保たなければならないということもあり、図表と問題用紙は基本的に重ねて置くことになってしまいますので心の準備をしましょう。
以上国試についてでした。自分を信じて頑張りましょう!
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