歯科医師国試に落ちたら|既卒生が最初に見直す学習と予備校選び

歯科医師国試|既卒生の再受験ガイド

歯科医師国試に落ちたら、まず受験結果と今後の手続きを確認し、失点原因・学習方法・生活の予定を整理しましょう。勉強時間や授業を増やす前に、「次の受験で何を変えるか」を具体的にすることが大切です。

不合格の直後は、成績を見ることや、周囲に相談することが負担になる場合もあります。一人で結論を出そうとせず、大学の担当者や家族、指導者など、相談できる相手と必要な確認を進めてください。

この記事では、既卒生として再受験を考える方に向けて、結果の分析、学習の再開、予備校選びの順序を整理します。すでに再受験の勉強を始めている方も、現状の見直しに活用できます。

最初に整理したい4つのこと

  • 自分の得点と、受験した回の公式合格基準を照らし合わせる。
  • 次回の出願・受験、研修先などの確認事項を一覧にする。
  • 知識・理解・演習・学習継続のどこに課題があったかを分ける。
  • 自習で変える点と、人の支援が必要な点を決める。

第120回(2027年)の主な日程

  • 出願期間:2026年11月2日(月)〜11月30日(月)
  • 試験日:2027年1月30日(土)・31日(日)
  • 合格発表:2027年3月16日(火)午後2時

出典:厚生労働省「歯科医師国家試験の施行について」(令和8年7月1日公示)。2026年10月20日時点の情報です。

不合格後に確認すること

1.自分の得点と公式の合格基準を照らし合わせる

自己採点やSNSの情報だけで判断せず、正式な結果と手元の成績資料を確認します。どの区分で合格基準に届かなかったかを、受験した回の公表資料と照らし合わせましょう。

歯科医師国家試験は、領域A(総論)・領域B(各論)・必修問題の3区分すべてで基準を満たす必要があります。第119回(2026年実施)の合格基準は次のとおりでした。

区分 第119回の合格基準
領域A(総論) 67点以上/99点
領域B(各論) 235点以上/352点
必修問題 62点以上/77点

配点は一般問題(必修含む)1問1点、臨床実地問題1問3点です。第119回では22問が採点除外等の取扱いとなり、満点も回によって変わります。領域A・Bの基準点は毎回変動するため、過去の回の基準や単純な正答数を、そのまま自分の結果に当てはめないようにしましょう。

厚生労働省:第119回歯科医師国家試験の合格発表・合格基準

2.次回受験と研修先の確認事項を分ける

  • 受験:次回の施行案内、受験資格、出願期間、必要書類。
  • 大学:卒業証明書の発行、既卒生への案内、相談窓口。
  • 研修:予定していた研修施設への連絡事項、次の募集やマッチングに関する確認。
  • 生活:勉強する場所、住居、仕事、受講費用の見通し。

国家試験の出願と、研修施設の採用・マッチングに関する手続きは分けて確認してください。研修先の扱いを自己判断せず、大学や当該施設の担当窓口に確認しましょう。

第120回の施行案内では、出願書類の受付期間は2026年11月2日~11月30日、試験日は2027年1月30日・31日です。郵送の場合は11月30日までの消印が有効です。受験手数料は18,900円です。提出方法や必要書類を含む詳細は、厚生労働省の施行案内で確認してください。

受験資格の補足:第120回から、大学卒業者の受験資格に共用試験の合格が加わりました。ただし施行案内では、2026年4月1日より前に卒業した方は、この規定にかかわらず受験できるとされています。自分がどちらに当たるかは、施行案内の原文で確認してください。

得点と解答過程から失点原因を整理する

「あと数点だった」「全体的に勉強不足だった」だけでは、次の行動が決まりません。不足した区分を確認し、手元の模試や演習で、実際にどう間違えるかを確かめます。

次の表は、学習を見直すための整理例です。複数の原因が重なることもあるため、最初から一つに決めつけずに確認しましょう。

失点の原因候補 演習で見られる例 見直す取り組み
知識の抜け 必要な用語や基本事項が出てこない。 対象範囲を絞って確認し、解説を閉じて思い出せるか確かめる。
理解・関連づけの不足 用語は知っているが、症例での判断理由を説明できない。 所見と判断の関係を説明し、条件の違う問題で確認する。
解答の記憶への依存 見慣れた問題は解けるが、選択肢が変わると迷う。 正解の位置や表現ではなく、根拠と誤答の理由を確認する。
時間配分・読み違い 条件や設問の指定を見落とす。終盤で解答時間が足りなくなる。 時間を測り、読み方・保留の判断・見直しの手順を記録する。
計画・継続の難しさ 苦手を先送りする。予定した復習に着手できない。 実行できる課題量と時間帯を決め、進捗を共有して見直す。

本番の細かな解答過程をすべて思い出せなくても構いません。直近の演習で同じような迷いがないかを確認すると、今取り組むべき課題を探しやすくなります。

次の受験に向けて変える勉強

第119回の合格率は、新卒者80.2%に対し、既卒者は27.8%でした(厚生労働省の発表数値から算出。既卒者は受験者988人中275人が合格)。既卒の受験では、前年と同じ方法を繰り返すのではなく、取り組み方そのものを見直すことが重要です。

教材を増やす前に、使い方を見直す

不合格をきっかけに、教材や講座をすべて変更する必要はありません。手元の教材で何が補えており、何が不足しているかを確認しましょう。同じ過去問でも、「正解を選ぶ」から「判断の根拠を説明する」へ取り組みを変えられます。

第120回からは令和9年版の出題基準が適用されます。古い版に沿った教材を使う場合は、令和9年版歯科医師国家試験出題基準と照らして不足分を確認しましょう。

学習記録には、間違えた問題番号だけでなく、原因と次に確かめる内容を短く残します。ノートを作る時間と、実際に解き直す時間のバランスも見直してください。

不足した区分を補強し、他の区分も維持する

例えば必修で届かなかった場合も、必修だけに学習を絞る前に、他の区分の得点と理解を確認します。3区分すべてで基準を満たす必要があるため、得点が高かった範囲にも復習の機会を残しながら、不足した範囲への配分を検討しましょう。

目標は前回と同じ条件なら通ることだけではありません。問題の条件が変わった際にも判断できるよう、基本事項と関連する論点を整理します。

時間数と、学習の結果を一緒に確認する

「今日は8時間勉強した」だけでなく、「何を説明できるようになったか」「どの誤答が減ったか」を確認します。計画が進まなかった場合も、学習量、課題の難度、着手する時間帯など、調整できる点に分けて考えましょう。

学習相談の例(説明用の架空例)

受験生:昨年は過去問を何周もしました。今年は周回数をもっと増やすべきでしょうか。

相談担当:まず、正解した問題の理由も説明できるか確認してみましょう。

受験生:答えは覚えていますが、別の選択肢を外す理由が曖昧です。

相談担当:それなら、周回数に加え、選択肢を比較する練習を計画に入れることを考えましょう。

学習を再開する4週間の例

以下は再開時の計画例で、決まった回復期間や標準プランではありません。初週から復習も並行し、試験が近い場合は、残り期間と課題に応じて短縮・組み替えます。

時期の例 主な取り組み 確認すること
1週目 手続き・成績・教材を整理し、取り組める範囲から復習する。 期限のある用事と、優先する学習課題が分かるか。
2週目 優先課題を教材と結びつけ、演習と説明の練習を行う。 何が分からないかを具体的に言えるか。
3週目 時間を測った演習や、条件の異なる問題で確認する。 覚えた答え以外でも根拠をもって判断できるか。
4週目 演習結果と実際の進捗を見て、次の計画を調整する。 課題量・学習時間・必要な支援が現実的か。

実行する順序は、結果を確認する → 原因を仮置きする → 学習を試す → 解答と進捗を確認する → 計画を修正する、という流れです。原因の分析だけを長く続けず、小さく試して確かめましょう。

既卒生の予備校選び

再受験で予備校を利用するかは、受験回数だけでなく、自習で改善できる点と支援が必要な点から考えます。講義を追加する必要があるのか、個別に解答過程を確認したいのか、計画の実行を支えてほしいのかを区別してください。

  • 答案を見てもらえるか:成績だけでなく、失点原因を具体的に確認するか。
  • 学習内容を調整できるか:今の苦手や残り期間に合う内容か。
  • 自習支援があるか:課題・期限・確認方法が明確になり、遅れた際の見直しができるか。
  • 体験で確かめられるか:質問しやすく、自分の理解を説明する機会があるか。
  • 継続できる条件か:通学・オンライン、時間割、入学金を含む総額を確認できるか。

以前の予備校を続ける場合も、変更する場合も、「前回から何が変わるか」を相談しましょう。集団授業でも個別の支援を利用できる場合があるため、形式名だけで判断せず、実際の支援内容を確認します。

歯科医師国試予備校の選び方 / 費用・受講料

家族と共有しておきたいこと

家族への報告では、結果への気持ちと、今後の相談事項を分けて話す方法があります。すべての計画が決まっていなくても、「いつ、何について相談したいか」を共有すると話を進めやすくなります。

  • 次に受験する予定と、出願などの確認期限。
  • 勉強する場所と、生活・仕事との兼ね合い。
  • 受講費・教材費・交通費等の予算。
  • 学習の進み具合を共有する時期と方法。

「今度は必ず合格する」と約束することだけに負担をかけず、当面実行する学習と、その結果を確認する機会を相談しましょう。

CESで相談できる再受験対策

CES歯科医師国試予備校は、歯科医師・専門講師による完全マンツーマン指導を行っています。既卒生の国試対策にも対応し、福岡校(地下鉄空港線「赤坂駅」から徒歩2分)での通学と、全国からの双方向オンライン受講を相談できます。

授業では苦手分野や解答過程を確認し、独自の学習管理ツールで自習の計画・進捗を共有します。不安が強く学習に取り組みにくい場合は、公認心理師による学習カウンセリングも相談できます。既卒生向けの通年コースでは、このカウンセリングを無料で利用できます。その他の支援範囲や利用条件はお問い合わせください。

受講期間に合わせて、1年間かけて立て直す通年コースと、6か月で取り組む半期コースがあります。入学金は通年コース110,000円、半期コース55,000円、授業料は1コマ90分33,000円(いずれも税込、教材費は実費)です。

ご相談の際は、前回の成績、直近の模試、使用教材、現在の生活の予定を分かる範囲で共有してください。受験回数だけで判断せず、今の課題と必要な支援を整理します。

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よくある質問

歯科医師国試に落ちたら、最初に何をすればよいですか?

正式な結果と自分の得点を確認し、次の受験や研修先に関する確認事項を整理します。そのうえで、直近の演習も使って失点原因を確認し、次の学習で変える点を決めましょう。第120回の出願期間は2026年11月2日〜30日です。

あと数点で不合格だった場合も、勉強方法を変えるべきですか?

すべてを変更する必要はありません。ただし、点差だけでは何が不足していたかは分かりません。基準に届かなかった区分と解答過程を確認し、必要な部分を調整します。

既卒になったら、予備校に通う必要がありますか?

全員に同じ支援が必要なわけではありません。自分で原因を分析し計画を実行できるか、解答の確認や進捗管理に人の支援が必要かを整理して判断しましょう。

前に使っていた教材を続けてもよいですか?

使い続けられる教材もあります。第120回から適用される令和9年版出題基準との違いや不足分を確認し、必要な補強を検討します。買い替えの前に、手元の教材をどう使っているかも見直しましょう。

実家に戻ってからでも指導を受けられますか?

CESでは全国からの双方向オンライン受講に対応しています。通信環境、希望する科目・日時、学習管理の進め方は、相談・体験授業で確認してください。

次回の出願や研修の手続きは、誰に確認すればよいですか?

国家試験は厚生労働省の施行案内に記載された歯科医師国家試験運営本部事務所、大学の証明書等は大学の担当窓口、研修施設の採用や予定は当該施設などに確認します。手続きごとに担当を分けて整理してください。

再出発の確認テスト

Q1.「あと数点だった」だけで、次の勉強の優先順位は決まりますか?

決まりません。不足した区分と、知識・理解・解答方法などの原因を確認して決めます。

Q2.過去問を覚えて正解できる場合、何を確かめますか?

正解の根拠や、他の選択肢が違う理由を説明できるか、条件が変わった問題でも判断できるかを確かめます。

Q3.必修だけ基準に届かなかった場合、必修対策だけをすればよいですか?

いいえ。合格には領域A・領域B・必修の3区分すべてで基準を満たす必要があります。不足した必修を重点的に補強しつつ、他の区分の得点も維持できる配分を考えます。

まとめ・再受験の相談

歯科医師国試に落ちたら、手続きの確認と学習の見直しを進めましょう。不合格を「努力が足りなかった」の一言で終わらせず、結果と解答過程から、次に変える行動を具体化することが再受験の出発点です。

次の受験に向けて、今の課題を整理しませんか?

前回の成績の見方、苦手科目、自習の計画、予備校の利用について、CES歯科医師国試予備校へご相談ください。保護者からの相談も受け付けています。

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