歯学部を目指す方必見!全国の歯学部をご紹介

歯学部紹介

歯学部は、医学部と比べると数は少なめですが、全国の20以上の大学に設置されています。それぞれの歯学部が歯科医師を育てる役割を果たしつつ、一定の個性を発揮していると言えるでしょう。全国の歯学部の数や地域バランス、国試対策などについてチェックし、歯学部の現状を把握していきます。

 

全国の国公立歯学部・私立歯学部の数や地域

日本には、 2020年時点で27大学に歯学部が設置 されています。日本大学日本歯科大学にはそれぞれ2つの歯学部があるため、歯学部数は29です。内科や外科をはじめ、多様な専門科を含む医学部と比べて歯学部は専門科数が少なめということもあり、歯学部数も医学部数と比べて少なくなっています。

 

国公立と私立の内訳を見てみると、国公立歯学部が12、私立歯学部が17となっており、私立がやや多めです。国立歯学部は北海道大学から鹿児島大学まで全国各地に点在しています。私立医学部については東京圏が多数ですが、北海道医療大学福岡歯科大学のほか、奥羽大学(福島県)や岩手医科大学も歯学部の設置大学です。地域医療に関心があるなど、地方大学で歯学を学びたい場合も一定の選択肢があると言えます。

 

全国歯学部の臨床・研究の充実度

歯学研究

歯科医師の資格を得ることだけを目的とすれば、どの歯学部に通っても同じと考えるかもしれません。しかし、歯学部での臨床や研究の充実度は、歯科医師に求められるスキルをどの程度磨けるかに影響します。そのため、歯学部を比較しながら、臨床や研究の充実度をチェックしてみると良いでしょう。

 

例えば、北海道大学歯学部では、1年次において宿泊を伴う合宿が実施されます。2年次の段階で歯科医院の見学実習もカリキュラムに組み込まれており、入学後も学習モチベーションを継続しやすいです。

 

また、歯学の研究に特に熱心に取り組みたい場合は、各歯学部の研究分野も調べてみると良いです。長崎大学歯学部の例では、歯科薬理学のほか、歯科法医学など歯科医院で活躍する以外の道につながる研究が実施されていることがわかります。

数が限られているからと言って安易に立地だけで選ばず、在学中に得られる学びの質も意識して歯学部選びをしたいところです。

 

歯学部ごとの国試対策について

国家試験

歯科医師になるうえで必要なのがCBTや国試への合格です。CBTや国試については歯学部における通常の講義や実習をきちんとこなすことで、合格に必要なスキルを高めることは可能です。ただ、CBTや国試が近づくと追加の対策を行うのが一般的で、自力だけだと、学習計画を立てるのが難しかったり、学習効率が悪くなったりしやすいので注意しましょう。国試対策が充実している歯学部であれば、大学からのサポートを追い風にして国試突破を実現しやすくなります。

 

国試対策を実施している歯学部の1つが、松本歯科大学歯学部です。松本歯科大学では毎週などこまめにテストを実施することで、学習状況を把握しやすくなっています。Eラーニングシステムを活用した国試対策も実施されており、学生が継続して学習しやすい環境です。国試合格率の向上を図る姿勢も窺えます。

 

国試対策にあまり積極的でない歯学部の場合は、歯科医師国試専門予備校などで学習を支援してもらうことができます。ただ、専門予備校だけでなく大学でも一定の国試対策が実施されている方が、大学での学びにも意欲的に取り組みやすいです。歯学部ごとに、国試対策の充実度や合格率などを比べてみながら、歯科医師への道のりをイメージしてみてください。

 

まとめ

・歯学部は医学部より少ないが全国に立地。
・歯学の研究や臨床の充実度もチェック!
・歯科医師国試対策の有無や規模も知っておこう。